http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/945799/143 「だいた橋」
「だいた橋、だいたぼっちが掛たる橋のよし云傳ふる、四ツ谷新町の先笹塚の手前なり」
とある由
戸田 茂睡(とだ もすい)は、寛永6年5月19日(1629年7月9日) - 宝永3年4月14日(1706
奥書に天和2年(1682年)12月、その浄書に関する後書に天和3年(1683年)5月の記載があることには、上記と矛盾はないことにはなるが…
実際にそれ以前の作との考えもある(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B4%AB%E3%81%AE%E4%B8%80%E6%9C%AC#成立年代)。
甲州道中は
慶長9〔1604〕年開通
といわれている
代田橋は、その約半世紀後の、
1653年の玉川上水の開鑿工事によって始めてかけられたことは明白
柴の一本
http://hist-geo.jp/img/archive/114_013.pdf
の成立時期は、それから、いかに遅くともわずか30年後いうことになる。
つまりは、昔の人がいかに短命だとしても、明らかに、実際に、工事を見ていたり、さらには、駆り出された人が生きている時代に「…一本」が書かれているのだから、その間に「だいだらぼっちの懸けた橋」との伝承が生ずることは、とても考えられない。
慶長9〔1604〕年開通
といわれている
代田橋は、その約半世紀後の、
1653年の玉川上水の開鑿工事によって始めてかけられたことは明白
柴の一本
http://hist-geo.jp/img/archive/114_013.pdf
の成立時期は、それから、いかに遅くともわずか30年後いうことになる。
つまりは、昔の人がいかに短命だとしても、明らかに、実際に、工事を見ていたり、さらには、駆り出された人が生きている時代に「…一本」が書かれているのだから、その間に「だいだらぼっちの懸けた橋」との伝承が生ずることは、とても考えられない。
したがって、
「ダイダラボッチが架けた『だいた橋』」は、甲州道中の玉川上水上に懸けられていた橋(そもそも、この橋を当初から「だいたばし」と呼んだのかも定かでない)ではなく、
文字通り「四谷新町の先、笹塚の手前」にあった「大太橋」なる全く別の橋のことではなかろうか。
【以下、検討用資料】
*淀橋の条
大猷院 家光 1651没
なるこ宿
両国橋 1659年(万治2年)と1661年(寛文元年)の2説
*地名から
四谷新町とは
https://edo.amebaownd.com/posts/3416557
によれば、角筈新町、現在の西新宿1~3丁目の別名とされる
笹塚は
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AC%B9%E5%A1%9A#歴史
https://www.city.shibuya.tokyo.jp/kusei/ku/uraig.html
当地の旧一里塚は、後の代田橋の南にあったと言われる
現在の笹塚跡 笹塚2-12
http://shibuyasanpokaigi.jp/shinbun/index.php/2018/07/11/history11-sasazuka-and-hataraiike/
推定位置
代々幡町大字幡ヶ谷字北笹塚1197番
*地図
明暦の大火(明暦3〔1957〕年旧1月18~20日〔3月2日–
〔寛永江戸図〕
http://dl.lib.city.bunkyo.tokyo.jp/media_files/original/867.pdf?uid=20180617043829
をみると、
寛永年間:1624~1645
寛永江戸図・抜粋 |
正保年中江戸絵図 しょうほうねんちゅうえどえず〔国立公文書館〕
https://www.digital.archives.go.jp/DAS/pickup/view/detail/detailArchives/0201090000/0000000036/00
正保元年御江戸繪圖〔NDL〕
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/8367666/3
正保江戸圖〔NDL〕
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/8369283/3
も同じ
甲州道が描かれ
ハタガヤ村の西で、世田谷道〔駒場道〕との間で2つ谷を越えている
また、そこから笹塚までの間には、もう一つ牛窪の大きな谷がある。
問題の橋は、これら3つの谷のうちどちらかにかかっていたのかもしれない。
■天保国絵図 武蔵国 〔国立公文書館〕
https://www.digital.archives.go.jp/DAS/pickup/view/detail/detailArchives/0303000000_3/0000000259/01
一里塚の位置が:で示されている |
朱引図抜粋 |
0 件のコメント:
コメントを投稿