■先日の研究会…
http://baumdorf.cocolog-nifty.com/gardengarden/2019/07/post-c904be.html
でのお話の後のご質問が2つありました。
・1つは、松原、具体的には下高井戸駅やや東の弁天池の源流部。
・もう一つは、確か「根津山育ち」と思われる東京農大の先生が現地を巡検してもわからなかったというダイダラボッチ川の源流部
についてです。
■最初の方は…
かつて、それなりに調査して、どこぞのブログだかに書いた覚えがあるので、今回は2つ目のご質問について調べてみました。
この場合、どちらもそうなのですが、要は、地べたの高低が追えればよいわけで、国土地理院の地形図のページ
https://maps.gsi.go.jp/#18/35.667532/139.663487/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
では、レーザー測量による標高が追えるので、それを使うことを考えはしたのですが、しかし、当地は、造成+市街化し尽したような地域です。
そのため、いわば「生の地べた」の高低を追うのは無理だろうと思われますので、
「3000分の1 帝都地形図 羽根木」日本地形社/S22・刊
で、同一標高の等高線のほぼ中点をプロットし、それらをスムーズな曲線でトレースする、という作戦をとりました。
結果は、以下のとおり。
・西方向から合流する宇田川湯支流については*、羽根木川(の支流)との間の分水嶺までほぼ割り出せました
また
・問題の本流についてみると、源流部はどんどんと北東方向に向かっていることが判明
■このように…
等高線を元に描くと極めて明快に見えてくるのですが、ご承知のとおり、実際に行ってみると、
それとわかるほどの高低差を現地で追えるほどの勾配のわかる地域ではありません。
これでは、確かに、私もそうだったのですが、農大の先生のように、現地を巡検したからといって、このルートを探り出すのはまず不可能でしょう。
*近世期には、むしろこちらが「本流」と考えられていた節がある